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岡谷「小鳥バス」今季の運行開始 さえずり求めて60年目

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 早朝に諏訪市のJR上諏訪駅前から岡谷市の塩嶺御野立(おのだち)公園(標高1020メートル)へ向かい、野鳥を観察する「塩嶺小鳥バス」の60年目の運行が5日、始まった。県内外から約150人が参加。新緑の森を1時間半ほど散策し、野鳥のさえずりを楽しんだ。  日本野鳥の会諏訪会長の林正敏さん(69)=岡谷市川岸東=が講師。あちこちから聞こえる鳴き声を聞き分け、「ウグイスは雌だけが子育てする」といった習性も紹介した。参加者は耳を澄まし、双眼鏡で熱心に姿を追った。  この日は、キビタキやクロツグミなど19種類の鳴き声が聞こえた。さいたま市から訪れた中学2年の山田倫太郎君(14)は「狙っていたオオルリが見られてうれしかった」と話していた。  小鳥バスは1954(昭和29)年に日本野鳥の会諏訪の前身の団体が始め、その後岡谷市の主催に。5、6月の毎週日曜に運行する。30年間解説を続ける林さんは「公園やそこにすむ鳥は地域の財産。これからも素晴らしさを伝えていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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