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信州流海外旅行 県、松本空港発着ツアー開発支援

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 県は本年度、県営松本空港(松本市)発着便を利用し、就航先の福岡、札幌両空港から海外へ出掛けられるパックツアー商品の開発支援に乗り出す。博多や札幌周辺の観光と海外旅行を組み合わせ、成田(千葉)や中部国際(愛知)といった大規模空港発の海外旅行とは違った楽しみ方を提供。国際路線を持たない「地方空港発」の海外旅行需要を掘り起こしたい考えだ。  県などは、旅行業者が松本空港を利用したパックツアーを企画した際に広告などの経費の補助や宣伝に協力する。松本市で13日に開く県や同市などでつくる信州まつもと空港利用促進協議会総会に事業計画を提案する。  松本空港からは現在、フジドリームエアラインズ(静岡市)が福岡、札幌両空港にそれぞれ1日1往復の定期便を運航している。両空港は、ソウル(仁川)、北京、上海、台北、香港、ホノルル、グアムなどに向かう国際路線を持っており、福岡はさらにシンガポール、ハノイ、バンコクなど東南アジア方面にも多くの路線がある。  松本空港発の旅行商品は現在、九州や北海道を中心とする国内エリアに限られているが、県は福岡、札幌両空港の国際路線に着目。現行ダイヤでは松本発の便は福岡着午後5時50分、札幌着は同2時のため、県は出発当日は両都市周辺で宿泊して現地観光を楽しんでもらい、翌朝以降に海外へ向かうイメージを描く。  現在も松本空港から両空港を経由して海外に出張する人も一定程度おり、県は就航先の観光と組み合わせた割安な旅行パックがあれば需要はあるとみている。協議会は旅行業者に商品の提案を呼び掛け、採用された場合は広告宣伝費として1商品当たり20万円を上限に補助する。  県の担当者は「パックツアーなら個人で航空券をそろえるより割安になるのは確実」と説明。「松本からも海外への『窓』が開いていることをアピールしたい。時間やお金にゆとりのある中高年を中心に受け入れてもらえる可能性はある」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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