第36回信毎諏訪湖レガッタが開幕した11日、昨年のロンドン五輪まで4大会連続五輪出場した岩本亜希子さん(34)=アイリスオーヤマ・諏訪市出身=が会場の諏訪郡下諏訪町漕艇場を訪れ、地元高校の選手たちに技術指導をした。12日の成年女子シングルスカルに3年ぶりに出場する岩本さん。体の使い方や道具を丁寧に扱う大切さを伝えた。 県ボート協会が岩本さんに依頼。同協会の強化選手9人が、男女に分かれて室内練習場で教わった。ボートの練習器具「エルゴメーター」を使ってオールをこぐ動作を繰り返す選手たちに、岩本さんは実演を交えながら「足の力で上体を起こす」「背中をもっと意識して使って」と助言。選手たちは鏡を見て動作を修正するなど、真剣に取り組んでいた。 岩本さんは「オールやボートは体の一部。手入れをしてあげましょう」と自身が道具を大切にしていることも伝えた。 岩本さんの母校の岡谷南高校(岡谷市)3年の下條大樹君(17)は「オリンピックに出場している先輩に教わって光栄です。今まであまり意識してなかった脚の使い方を教わりました」と話した。 岩本さんは「教えたことがすぐできるようになる」と感心。12日の自身のレースに向けて「応援してくれる人たちに元気な姿を見せたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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