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諏訪湖のナックルフォア 知的障害の若者出場 5人の息ひとつ

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 諏訪郡下諏訪町漕艇場で12日、信毎諏訪湖レガッタとともに開いた第14回全国ナックルフォア大会に、障害者ボート競技の普及に取り組む「日本アダプティブローイング協会」(東京)所属の知的障害の若者5人が初めて出場した。出場3チーム中3位だったが、目標タイムを切る力漕。5人は「大きな湖でこぐのは楽しい」「もっと速くなりたい」と声を弾ませた。  ナックルフォアは、5人乗りボートにこぎ手4人とかじ取り役1人が乗り込む。5人は横浜市二つ橋高等特別支援学校の元同級生で、カストロ純さん、金子彰一さん、平田昌也さん、加藤颯太郎(そうたろう)さんの19歳4人と高橋京(けい)さん(20)。いずれも同市に住む会社員だ。  ボート競技に参加し始めたのは、中学時代から経験があったカストロさんが同校3年の時に声を掛けたのがきっかけ。チーム名は鉄腕アトムから「アトム」と名付けた。当初は集中力が続かずに止まったり、蛇行したりと苦労したというが、仕事の傍ら月2回ほどのペースで練習を積んできた。  5人でレースに臨むのは今回が2回目。男子1000メートルに出場したアトムは序盤から他チームに先行されたが、かじ取り役のカストロさんは「大きくこいで」と懸命に指示。4人が全身を使って湖面をこぎ進み、目標タイムを3秒上回る5分27秒でゴールした。  カストロさんは「最後まで息を合わせてこげたけれど、1位を目指していたので悔しい。もっと練習して来年は優勝したい」と話していた。  アダプティブローイング協会は毎年、諏訪湖で障害のある選手たちの合宿を開いており、地域と交流してきた縁で出場が実現した。岡本悟理事長(63)=横浜市=は「最後まで諦めずよくこいだ。力を付けて大会で結果を出してほしい」と期待していた。  この日は同協会の身体障害者チームもナックルフォアの男子500メートルに出場した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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