相撲が盛んな木曽郡木曽町の開田高原にある開田小学校の校庭に、住民らが手作りした土俵が完成し14日、土俵開きがあった。町内4小学校のうち、同小には唯一、校庭に土俵がなかった。子どもたちは15日以降、授業などで活用する。 土俵には開田高原の土を使い、同町教育委員会や地元の地域協議会、木曽相撲連盟の会員らが4月下旬から作業してきた。この日は同町福島中学校相撲部の5人が土俵を使ってけいこ。力強い取組を約80人の児童が見守った。 同連盟会長の植原延夫さん(73)は「土俵は使えば使うほど輝く」と、積極的な活用を児童に呼び掛け、児童会長で6年の山田千尋君(11)は「こんなに立派な土俵ができてびっくり」と話し、使うのを楽しみにしていた。 木曽町は、1978(昭和53)年のやまびこ国体で競技会場となるなど相撲が盛ん。町内全小学校に土俵ができたのを機に、町教委などは6月29日、4小学校参加による相撲大会を町内で開く予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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