Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

信州の玄関口、人の流れ激変 案内工夫求める声も

$
0
0

 長野市のJR長野駅で進む新駅ビル建設関連工事で、善光寺口の一部通路や階段が閉鎖されて約3週間。人の流れが大きく変わり、閉鎖された通路側の商業施設「ティリア」の飲食店の売り上げが減少、タクシー乗り場でも運転手の中に「乗客が減った」との声がある。2015年春の北陸新幹線金沢延伸開業を見据えて大きく変わる同駅は、「観光県長野」の大きな玄関口。夏の行楽シーズンも控え、店舗従業員や市民らからは案内の工夫などを求める声が上がっている。  閉鎖されているのは善光寺口を左方に降りる階段やティリア2階への通路。仮囲いがされ、通行できないことを知らせる一方、ティリアは営業していることを示すポスターなどが掲示されている。  閉鎖が始まった8日以降、ティリア側に行く観光客や通勤客が減り、逆側の駅ビルMIDORI長野店に向かう人が増えたというのが周辺店舗などの共通の見方だ。26日もその「明暗」は見て取れた。日中、ティリア2階の喫茶店は空席が目立ち、MIDORI1階の喫茶店はほぼ満席の状態が続いた。MIDORI側の喫茶店の店長女性(25)は「閉鎖後、売り上げが1割程度上がっている」と話す。  ティリアには飲食店や土産店など8店舗が入る。ある飲食店の店長(32)は「(閉鎖後の)売り上げは前年同期の半分ぐらい。予想以上に厳しい」。商業施設は今後、解体予定だが、「それまでは営業しているという宣伝を大々的にしてほしい」と求める。  閉鎖された階段の先にあるタクシー乗り場。運転手に聞くと「影響はない」との声の一方、別の運転手(56)は「閉鎖でタクシー乗り場まで遠回りになった。1~2割は乗客が減った感じ」。初めて訪れる観光客からは、仮囲いに遮られてタクシー乗り場が直接見えないこともあり、別の運転手(45)は「乗り場があることをもっと分かりやすく示してほしい」と話した。  階段の閉鎖で、階段下にある公衆トイレにも行きづらくなった。場所を知らせる掲示はあるものの、埼玉県狭山市の主婦佐藤真沙美さん(70)は迷って東口側の公衆トイレに折り返したという。「場所がはっきりと分かるといい」  JR東日本は新駅ビルを14年度にオープンさせる予定だが、現在の不便な状況が解消される時期は示されていない。ティリア内の飲食店で子ども2人と昼食を取った長野市の主婦(35)は「新しい駅ビルができるまでは仕方ないですね」と話していた。  同社長野支社は「ご不便をお掛けしているが、ご理解をいただきたい」(広報室)としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>