後立山連峰望み3200人疾走　大町アルプスマラソン

　第２９回大町アルプスマラソン（実行委など主催、信濃毎日新聞社共催）が２１日、大町市で開かれた。北海道から熊本県まで全国から集った市民ランナーは過去最多の３２００人余。快晴の北アルプス後立山連峰を望みながら、フル、ハーフなど６種目に分かれて晩秋の風を楽しんだ。 　事務局によると、標高７００～８００メートル前後を走る日本陸連公認コースでは国内最高所の大会。稲やソバの刈り取りを終えた田園風景の中を通る各コース沿道では、記録狙いの真剣勝負にも仮装して笑いを取りながら走る人にも温かな拍手が送られた。 　普段は皇居周辺を走っているという都内の桜井洋一さん（５０）は「道端の野仏や真っ正面にそびえる北アルプス。いい景色でした」とハーフを完走。職場仲間と１０キロに初挑戦した上田市の白石景（はるか）さんも「沿道にごちゃごちゃした建物もなく気持ちよく走れました」と笑顔を見せていた。フルマラソン一般男子は田畑幸司さん（岡谷市）が２時間３１分３８秒で、同女子は大谷祐美さん（東京都）が３時間１０分１９秒でそれぞれ優勝した。（長野県、信濃毎日新聞社）