Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

新型リニア 長い先端部L0系 山梨の実験線牽引公開

$
0
0

 JR東海(名古屋市)は3日、山梨県都留市の山梨リニア実験センターで、開発中のリニア中央新幹線の新型試験車両「L0(エルゼロ)系」を初めて車両基地から出してガイドウエー(軌道)に乗せ、牽引(けんいん)走行する姿を報道機関に公開した。同社は、今月中に磁力による浮上試験を行い、9月にも最高時速500キロによる本格的な走行試験を再開する。  トンネル内から姿を見せた新型車両5両(全長128・9メートル)は、東京―名古屋間で2027年予定の開業時にも実用可能という。軌道脇に設けられた取材スペースに車体が近づくに従って、空気抵抗や風切り音を最小化するよう設計した15メートルの長い先頭部分が際立つ。車両の外にある指令所から電波で操縦するため、運転席はない。  山梨実験センターの遠藤泰和所長は「今日は営業に向けての大きな第一歩。本試験までの間、きちんと最終調整をしたい」と述べた。  同社は、1997年から大月市―都留市間の実験線(18・4キロ)で、計87万8千キロの走行試験をした。その後、実験線を上野原市―笛吹市間42・8キロに延伸中だ。従来の実験線では、時速500キロは約30秒しか出せなかったが、延伸により約2分走れる。  リニア新幹線は、車両と軌道に取り付けた電磁石が生む引き合ったり、反発したりする磁力を利用して走る。5両は、昨年11月に都留市の車両基地に搬入、電磁石などの調整や試験をした。今後、軌道上で加速や停止の試験を行う。最終的には12両(全長299メートル)に増やして試験する。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>