故下条進一郎氏 松本でお別れ会

　４月に９３歳で死去した自民党元参院議員（県区）で厚相を務めた下条進一郎氏の「お別れの会」が３日、松本市内のホテルで開かれた。関係者ら約２５０人が人間味あふれた故人をしのんだ＝写真。 　会の実行委員長を務めた鳩山由紀夫元首相は弔辞で、祖父の故一郎元首相から下条家と親交が続いているとし、「進一郎先生を父のような存在に感じていた」と述べた。下条氏が厚相時代、高齢化社会を見通して掲げた高齢者保健福祉推進１０カ年戦略（１９９０～９９年度、ゴールドプラン）といった業績もたたえた。 　約２０年間、下条氏の秘書だった本郷一彦県会議長は「人情味あふれたスケールの大きな議員として心から敬愛している」とあいさつ。民主党元衆院議員で次男のみつ氏は、本人の意志で退院した直後に死去した経過を「おやじらしい最期だった」と紹介。「仕事の面で多くの方々に助けていただき幸せな人生だった」と、感謝の言葉を述べた。（長野県、信濃毎日新聞社）