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塩尻市図書館の本 小中学校に 読書の環境充実へ

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 塩尻市立図書館は、蔵書の中から小中学生向けの200冊ほどをセットにして市内の小中学校に一定期間貸し出し、市内全校を巡回させる取り組みを始めた。同図書館の司書が3日、最初に貸し出す木曽楢川小学校(塩尻市木曽平沢)と両小野中学校(同市北小野)に本を届けた。  図書の購入費が限られている学校図書館は、教科書で紹介された推薦図書でも購入できないことが多かった。市立図書館の蔵書を活用して、学校図書館の蔵書を補い、読書環境を充実させる狙いだ。  推薦図書を中心に選び、小学校242冊、中学校175冊を「巡回図書セット」とした。1校当たりの貸出期間は小学校5週間、中学校4週間。木曽楢川小の司書中野裕子さん(35)は「市立図書館は遠く、学校図書館を充実させようにも予算や面積で限界がある。本を巡回させてもらえれば、児童と本との出合いが広がる」と歓迎した。  同市では本年度から、司書の専門性を高め人材を育てるため、学校図書館司書の身分を市立図書館職員とし、学校図書館と市立図書館の連携を強化した。蔵書の貸し出しもその一環だ。  同市教育委員会は、学校司書の採用や人事を、教育総務課から市立図書館に一元化した。これまで学校司書は研修が少なかったが、書架の配置の工夫や、本を使った学習方法など専門的な技能を身に付けるための研修会も充実させるとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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