県内の5月の日照時間は、観測している29地点のうち約8割の23地点で統計開始以来最長となったことが3日、長野地方気象台のまとめで分かった。高気圧に覆われて晴れた日が多かったため。立科が平年を47%上回る301・1時間で、全国の観測地点で最長。平年より43%長かった上田(299・9時間)、53%長かった飯田(297・2時間)がそれぞれ全国2、3番目の日照時間だった。 他の地点では、野辺山(269・9時間)が平年より53%長く、伊那(283・0時間)も45%長かった。県内全29地点で平年を10%以上上回っており、統計開始以来の記録を更新しなかったのは野沢温泉、信濃町、飯山、長野、軽井沢、松本のみ。 一方、5月の降水量は39観測地点全てで平年を下回った。主な地点では、軽井沢で平年の39%の43ミリと統計開始以来2番目に少なく、飯田も平年の39%の62ミリで、同5番目に少なかった。 同気象台はこの日、春(3~5月)の天候まとめを発表。4月21日に長野で統計開始以来最も遅い積雪を観測するなど4月下旬から5月上旬にかけて強い寒気の影響を受けたが、その後は高気圧に覆われて晴れ、気温の変動が大きかった。同気象台によると、6月の県内は、降水量が平年より多い見込み。 気象庁は3日、3~5月の全国の天候まとめを発表し、西日本(近畿、中四国、九州)の降水量は平年の59%で、統計開始以来、最も少なかった。東日本(関東甲信、北陸、東海)も平年の79%。日照時間は西日本が平年を20%、東日本も平年を19%それぞれ上回り、統計史上最多だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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