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飯島町の馬肉偽装問題で2容疑者を逮捕

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 上伊那郡飯島町田切の馬肉加工業「大成」が一部の加熱用馬肉を生食用と偽装表示して販売していた問題で、駒ケ根署と県警生活環境課は20日午前、不正競争防止法違反(商品の内容を誤認させる行為)の疑いで、同社の前専務北原実(42)=駒ケ根市赤穂、同社社員小池貴士(29)=上伊那郡中川村大草=の両容疑者を逮捕した。  逮捕容疑は、共謀し、ことし1月22日ごろから30日ごろまでの間、加熱加工用馬肉の真空パックに「生食用」などと印刷したラベルを貼り、2月14日ごろから21日ごろまでに数回、偽装表示した計40パック(総重量約6270グラム)を販売した疑い。同署によると、ともに容疑を認めている。  県警によると、当時、北原容疑者は専務として業務全般を統括し、小池容疑者は食肉の製造事業担当だった。生食用の需要に在庫が追いつかず、加熱用を偽装したとみている。行為者の所属する会社の責任も問う同法の両罰規定も踏まえ、偽装の詳しい状況などを調べる。  大成は、石川県の焼き肉店2店で2月に食事をした4人から腸管出血性大腸菌O157が検出された食中毒で、共通で食べた馬肉を加工。県伊那保健所の調査で、同時期に同社で加工された馬肉からO157は検出されなかったが、資料に矛盾が見つかり、偽装が発覚した。  同社と、調査を依頼された弁護士の3月11日の発表によると、偽装は2011年ごろ始まり、馬刺しや馬肉ユッケとして少なくとも32トンを販売。偽装は北原容疑者が判断し、小池容疑者に指示した―としていた。  偽装分のうち、昨年11月に厚生労働省東京検疫所の検査でO103が検出されたアルゼンチン産馬肉約231キロについて、県伊那保健所は食品衛生法に基づき同社に回収を命令。同保健所によると、これまでに約33キロ分が回収され、O103は検出されなかった。残りは既に消費されたとみられ、健康被害の報告はないという。  県警は3月14日に同社や北原容疑者宅などを家宅捜索し、馬肉や伝票、帳簿類などを押収。同社が回収した分を含め、残っていた馬肉40パックについて立件した。  両容疑者はこの日午前7時15分すぎに別々のワゴン車で駒ケ根署に到着。小雨が降る中、職員通用口から署内に入った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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