上田市腰越の建築業小島泰雄さん(66)が、根元の辺りで二股に分かれたタケノコを自宅近くの竹やぶで見つけた。「今までに見たことがない」と小島さんはびっくり。竹やタケノコの研究をしている福岡県久留米市の同県森林林業技術センター研究員谷崎ゆふさん(42)は「タケノコは通常、二つある芽の両方が成長することはなく、とても珍しい」としている。 小島さんはこの時季は毎日、竹やぶに入ってタケノコを採っている。18日午前5時すぎ、自宅東側の竹やぶで二股になっている長さ10センチほどのタケノコを見つけた。種類はハチクという。22日朝は地面から長さ約10センチの所で二つに分かれ、長い方は40センチ、短い方は25センチほどに伸びていた。 谷崎さんによると、タケノコは節ごとに芽が二つ出るが、通常は一つの節から芽が二つ育つことはない。「急に気温が下がるといった外部の刺激が地下の茎まで伝わり、ホルモン分泌が促されて生育が進むことがある」と谷崎さん。小島さんは「このまま大きくなるとどうなるのか、地元の人たちと見守っていきたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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