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飯田市の天竜川下り舟、伝統の技継ぐ「船出」

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 飯田市の天竜川で川下り舟を運航する会社「天竜舟下り」(飯田市松尾新井)は22日、新たに完成した舟「大黒丸」を、同社近くの弁天港で行った安全祈願で披露した。これまで舟の造り手は船頭の矢沢啓志さん(53)だけだったが、同じく船頭の南島純さん(31)が舟大工の道も志願し、伝統の技の指導を受けながら、初めて舟造りに携わった。同社38隻目の保有舟で、早ければ23日にも客を乗せて天竜川を下る。  作業は、下伊那郡高森町にある同社の造船所で1月に始まった。工程は全て手作りで、矢沢さんが一から指導。スギやヒノキの板を約千本のくぎを使って組み立て、全長約12メートル、幅約1・8メートル、重さ約1トンの舟を完成させた。通常なら約3カ月で完成するが、約5カ月かかった。  矢沢さんは「板の節や曲がり具合などを見極めるのが難しい」。南島さんは「お客さんを乗せるのが楽しみ。焦らずに一つ一つの作業をしっかり身に付けていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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