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よくかむ大切さ 全国へ発信 飯田女子短大教授が「リレー」

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 よくかんで食べる習慣を全国に広めようと、咀嚼(そしゃく)の研究をしている飯田女子短大(飯田市)家政学科の安富和子教授(58)が「かみかみリレー」と銘打った取り組みを始めた。小中学校などを対象に給食をよくかんで食べる活動を1週間続けてもらい、終了した学校は専用のたすきなどを別の学校に渡して活動を引き継ぐ。安富教授の知人がいる長崎県南島原市口之津(くちのつ)小学校で既に活動は始まっており、東日本や長野県内にも起点を設けて活動を広めることも検討している。  安富教授は、20日に南島原市内で開かれた同市学校保健会の研修会に講演会の講師として参加することになったのを機に、リレーを思い立ったという。安富教授が、同校6年2組の担任教諭の福田泰三さん(46)と知人だった縁で、安富教授が21日に、同校6年生によくかむ大切さを教える授業をしたのに合わせて、リレーを始めた。  リレーの参加要件はよくかむ活動を1週間行うこと。細かい規定はない。参加校には「世界初!かみかみリレー」と記したたすきと、学校名や活動期間、メッセージを書き込む「メッセージテープ」、顎に着けてかんだ回数を数える装置「かみかみセンサー」が届けられる。リレーを引き継ぐ順番などは決まっておらず、各校に任されている。  口之津小では、6年生47人が順番にセンサーを着けて給食を食べている。ご飯をじっくりかんだ児童からは「こんなに甘いなんて知らなかった」との声も聞かれるという。福田さんは「ゲーム感覚で取り組めるのがいい。よくかんで食べる意識を学校全体に広めたい」と話している。  安富教授は「よくかむ大切さが子どもから家庭や地域にも広がり、健康運動として全国に発信できればいい」と期待を寄せている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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