下高井郡山ノ内町平穏の町立志賀高原ロマン美術館は、7月20日から9月1日まで、同町出身のタレント清水アキラさん(58)の油彩画を集めた「清水アキラ展―ふるさとに想(おも)う」を開く。開館15周年を記念した特別企画。清水さんが芸能活動の合間に、故郷を思い浮かべながら描いた風景画約40点を披露する予定だ。同町では初の個展で、清水さんは「夢がかなってうれしい」と喜んでいるという。 清水さんは昨年7月から町観光大使を務める。町に昨年10月、志賀高原をイメージした油彩画「紅葉(こうよう)」を寄贈したことを機に個展が実現した。 清水さんは5、6年ほど前から趣味で油絵を描いている。心の中に浮かんでくる風景を表現しているという。 個展で展示する作品の一つ「夜間瀬川(よませがわ)」は、町の中心部を流れる川をイメージした冬景色を描いている。背後には、地域に親しまれている高社山に似た山が描かれている。このほか、新作やこれまでに仕上げた作品を紹介する。同美術館の鈴木幸野・学芸員は「画面のそこかしこに山ノ内の山河の姿がちりばめられている。生まれ育った地への強い思いが感じられる」と言う。 個展初日の7月20日と同21日、8月14日には清水さんが来館。各日午後1時半から「即興絵描き―お題に合わせて絵を描きます」と題し、清水さんが来館者らの要望に沿って、その場で絵を仕上げていく催しを開く。 入館料は高校生以上500円、小中学生300円。問い合わせは同美術館(電話0269・33・8855)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧