塩尻市洗馬小学校は24日、調理前の食材に触れ、自分で作ることで食の大切さを学ぶ「弁当の日」を開いた。児童233人が自分で握ったおにぎりを学校に持ち寄り、友達同士で交換。相手に食べてもらう喜びも学んだ。 信州大全学教育機構の有路(ありじ)憲一准教授がゼミで実践している同様の試みを、洗馬小が2月に導入し今回は2回目。児童たちは、サケやコンブ、梅干しなど好きな具を入れた、一口サイズからこぶし大までさまざまなおにぎりを、ゼミの学生と一緒に歌や曲に合わせて交換し、互いに味わった。 コンブのおにぎりを作った6年生の成沢雛乃さん(12)は「おいしく作れるか不安だったけど、うまくできた」。梅のおにぎりを作った5年生の多田羅莉玖(たたらりく)君(10)は「自分たちで作ったおにぎりはおいしく感じた」と笑顔。 有路准教授は「早起きしたり、傷まないよう加熱したりと、相手に食べて喜んでもらうのは大変なことだと分かってもらえたと思う」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧