佐久市中小田切の切原小学校で24日、5年生20人と臼田高校(佐久市臼田)グリーンライフ科の2年生3人が、有機農業の実験で、稲を植えたバケツの半数にオオアカウキクサ(アゾラ)を入れた。秋にモミの収穫量などを比べる。 臼田高が栽培研究を続けるオオアカウキクサはシダ類。水田や池などに浮かび数ミリの葉を広げる。水田の水面を覆うことで雑草の繁殖を抑え、水を払った後に残されると腐って肥料になるという。 児童生徒は10日に防水シートなどで小学校敷地内に池を造り、オオアカウキクサを育ててきた。この日は5グラムずつ量り、稲を植えたバケツ約20個の半数に入れた。残ったウキクサは堆肥にするため苗箱に広げた。 切原小の高柳夏美さん(10)は「アゾラを池から拾うのが面白かった」。臼田高の桜山祥貴(よしき)君(16)は「作業の説明をするのが難しかったが、小学生との交流は楽しい」と話した。 両校は、オオアカウキクサが自生する池が切原小近くにある関係で、2006年から交流を続けている。児童は水位を保つなどの世話を続け、9月に稲の育ち具合やモミの量をウキクサの有無で比較する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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