サッカーJ2松本山雅FCの運営会社の大月弘士社長と加藤善之ゼネラルマネジャー(GM)が28日、松本市役所に菅谷昭市長を訪ね、市が整備する練習場に、クラブハウスを隣接して建設するよう要望した。この日、同社は建設費などは同社側が負担するとし、今後、財源を補うための寄付などを経済界や市民に働き掛けると説明した。 練習場は、市東部にあるかりがね自転車競技場とかりがね運動広場(計約2万4千平方メートル)を解体して一帯に設ける。同FCと下部組織が使う天然芝と人工芝のピッチ各1面を計画し、2014年度中に着工、15年4月の運用開始を予定する。 同社によると、リーグ加盟のため練習環境などに厳しい条件を設けて導入された「クラブライセンス制度」は、改定により、クラブハウスは練習場に「隣接していること」が条件になる見込みという。練習場予定地は市街化調整区域で民間による建設が規制されているため、練習場と一体的な整備を市に求めた。 菅谷市長は「ホームタウンとしてできる限りのことをしたい。早急に検討したい。市民の理解を得るようなことをやっていかなければいけない」と述べた。 大月社長は市民や経済界への支援の働き掛けについて、規模や予算がまとまり次第、今秋にも始めるとし「理解を得られるように、地域貢献活動に積極的に取り組む」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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