上田市は1日、同市天神に建設中で来年10月に開館する市交流文化芸術センターの「音楽プロデューサー」に、指揮者の小澤征爾さん(77)のおいでアフィニス文化財団(東京)元事業部長の小沢桜作(おうさく)さん(41)=兵庫県尼崎市=を嘱託職員として採用した。クラシックコンサートをはじめとした自主事業の企画を担当する。 小沢さんは京都市出身。市内の高校を卒業後、「滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール」(大津市)の嘱託職員として演劇、バレエなどの公演を担当した。オーストリア・ウィーンへの留学を経て2001年、地域の文化、芸術の振興に取り組む財団法人「地域創造」(東京)のディレクターに就任。公共ホールの活性化事業を手掛けた。08年からはアフィニス文化財団のディレクターも務め、飯田市での開催が最後になった同年の「第20回アフィニス夏の音楽祭」の企画制作に携わった。 上田市では、市内の小中学校に音楽家を派遣するなど、交流文化芸術センター開館前の事業も担当する。1日、母袋創一市長から辞令を受け取った小沢さんは「経験を生かし、地域と演奏家がコミュニケーションを取りながら盛り上げていけるような公演を考えていきたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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