県内で未成年者の自殺が増えているため、県教委心の支援室は2学期から県内公立高校へのカウンセラーの派遣時間を年2136時間(各校平均月1回)から3264時間に増やす。各校の要望に応じて派遣回数を増やす方針だ。開会中の6月県会に提出した補正予算案に、カウンセラーの人件費など約600万円を計上した。 県警少年課によると、自殺した県内の未成年者は2007~09年は5~9人だったが、10、11年は各12人、12年は17人と増加傾向にある。12年は10人が高校生だった。 同室は高校生の自殺について「学業不振や異性問題、精神疾患などが入り組んでおり、原因を特定できない場合が多い」と説明。09~12年の自殺者のうち、いじめが要因の一つと疑われたのは1人だったという。 一方、子どもや保護者らの相談に電話で応じる同室の「こどもの権利支援センター」が、子ども専用の無料電話を設けたことし6月は、他の電話回線を含めて前年同月の約2・6倍に当たる45件の相談があり、そのうち10件が子どもからの相談だった。同室は「相談することで問題が解決する場合もある。思い詰めずにカウンセラーやセンターに相談してほしい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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