人気歌舞伎俳優の中村勘九郎さん(31)、中村七之助さん(30)兄弟が、津軽三味線、和太鼓奏者と共演する「錦秋特別公演 芯2013」の製作発表会見が4日、東京都内で開かれた。県内では9月30日に松本市のまつもと市民芸術館で上演予定。中村さん兄弟らが熱く抱負を語った。 中村さん兄弟と、津軽三味線奏者の高橋竹童さん(43)ら、大分県を拠点に活動するドラム・アート・パフォーマンス集団「TAO(タオ)」が出演する。4者による「コラボレーション『芯』」は、和の心を見直す演目だ。演出は今後決まるが、勘九郎さんは「どんなものが生まれるか楽しみ」と話した。 公演ではこの他、高橋さんら3人の津軽三味線奏者、TAOによるそれぞれの舞台、中村さん兄弟による歌舞伎舞踊「団子売(だんごうり)」がある。 松本公演について、勘九郎さんは取材に「(歌舞伎の)芝居とは違った舞踊や音の楽しさを、松本の人たちは分かってくれると思う。一緒に体感してほしい」と期待した。 全国10カ所で9月28日~10月10日に上演する。東日本大震災の復興を目的に三陸地方の伝統芸能が集結する復興祭にも参加する。昨年12月に亡くなった父勘三郎さんも真っ先に復興支援のチャリティー公演をしたといい、七之助さんは会見で「一生懸命やらないと父に怒られる。恥ずかしくないよう務めたい」と話した。 松本公演は午後2時、6時半の2回。S席7500円、A席6千円。7日にチケットを発売する。問い合わせは同館(電話0263・33・3800)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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