2011年に閉店したまるみつ百貨店(諏訪市)の前身「諏訪丸光」が発行した全国百貨店共通商品券(額面千円)の払い戻し受け付けが今月1日に締め切られ、申し出た人は計233人、額面は221万4千円分にとどまったことが8日、関東財務局(さいたま市)の集計で分かった。諏訪地方などを中心になお数万枚が出回ったまま、無価値になったとみられる。 諏訪丸光は1964(昭和39)年設立で、05年に社名と店名を「まるみつ」に変更した。諏訪丸光時代に発行した商品券はまるみつの清算に伴い、ことし3月末で使えなくなった。 商品券を発行する事業者は、未使用券の残高の2分の1以上を保証金として積み立てる制度があり、まるみつの保証金残高は約2800万円あった。このため、未利用商品券の総額は5千万円を超える可能性もある。 同財務局は消費者保護のため、保証金を財源に4月1日~7月1日を払い戻し期間とし、5月に2日間、諏訪市で臨時の受け付け窓口も開設。計128人(額面130万9千円分)が訪れた。長野財務事務所(長野市)などの窓口でも受け付けたが、訪れた人は少数にとどまった。 同財務局によると、申し出の総額が保証金残高を大きく下回ったため、申し出のあった額面全額が12月中旬ごろに払い戻される見通し。保証金の残額はまるみつに返還し、債務の整理などに充てられるという。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧