諏訪市、茅野市、諏訪郡下諏訪町にまたがる霧ケ峰で、夏の高原の代名詞ニッコウキスゲが咲き始めた。8、9日と好天が続いて開花が一気に進み、花芽の数は「例年よりも多い」と県霧ケ峰自然保護センター。今週末から今月末に見頃を迎えそうだ。 ビーナスライン(県道諏訪白樺湖小諸線)沿いの富士見台駐車場近くにある群生地では、3割ほどが開花。高原を吹き抜ける風に黄色い花が涼しげに揺れ、東京都内から友人と訪れた田辺恵一さん(70)は「白い雲と青い空にニッコウキスゲがよく映える。眺めも最高で本当に気持ちがいい」と満足そうだった。 各群生地の開花状況は、茅野市の車山中腹が5割、諏訪市の車山肩が1割ほど。近年はニホンジカによる食害が深刻化。毎年、県や地元地権者が一帯を電気柵で囲う対策に取り組んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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