安曇野市の南安曇農業高校は14日、文化祭「南農祭」を一般公開し、生徒有志が地域の農業者と育てたジャガイモなどを売る「青空市場」が開かれた。ジャガイモは、2、3年生約20人と市内の若手農家が今春、交流などを目的に発足させた安曇野農業クラブが栽培したもので、大勢の買い物客でにぎわった。 生徒たちは、同校第2農場近くの畑4・5アールを使い、土曜日を中心に通って作業してきた。14日は前日収穫した約200キロのジャガイモを、袋詰めの他、じゃがバター、素揚げに調理して販売。同市豊科の田中利子さん(52)は「生徒の努力で味がいいんじゃないかと思って」と買い求めていた。 同クラブ会長で3年の細野雅也君(17)は「プロの農家と一緒に栽培し、技術の高さと作業の手際の良さに驚いた。掘り出したジャガイモが大きく実っていて、農業は楽しいと感じた」と話した。 青空市場ではジャガイモの他、地域の農業者から仕入れたナスやピーマン、メロンなども販売。生徒の呼び込みや「キュウリ、完売です」といった声が元気よく響いた。収益はクラブの活動資金などに充てる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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