長野市や長野商工会議所などでつくる実行委員会は14日、「ながの祇園祭御祭礼屋台巡行」を中心市街地で開いた。善光寺近くにある弥栄(やさか)神社例祭の一環で、華やかな屋台が中央通りや善光寺周辺を練り歩き、人々を魅了した。 馬に乗って屋台を先導する「お先乗り」の渡辺真琴君(9)=長野市鍋屋田小4年=が、同市の新田町交差点で綱を太刀で切る儀式に臨み、行列がスタートした。 善光寺山門(三門)前では、権堂町が迫力ある獅子舞を奉納した。獅子が観客へ突進すると、歓声が上がった。権堂町に加え、上千歳町、西後町、新田町の4台の屋台が登場、屋台の上で踊りを披露した。同市長沼地区の六地蔵町も修復した屋台を出した。 実行委員長の清水護さん(70)は「見物客を楽しませる祭りとして定着させたい」と強調。長野市の主婦水上由美子さん(60)は「暑い中でも、踊り手の一生懸命な姿が見られた。にぎわいもあって良いですね」と話した。 屋台巡行は、近年は主に善光寺御開帳に合わせて行っていたが、市街地を盛り上げ、伝統行事を受け継ごうと、昨年から毎年開催にした。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧