御岳山麓に広がる木曽郡木曽町開田高原で、秋に収穫する特産のソバの種まき作業が始まっている。ことしは平年より15日早い6日に梅雨明けしたこともあり、地元農家によると農地の水分が多すぎず、湿気に弱いソバをまくのに適した状態だという。8月のお盆ごろには一帯でソバの白い花が見られ、9月下旬には収穫時期を迎える。 冷涼な気候の開田高原では、まだ寒さが残る春先を避けてこの時季に種をまく。品種は「開田早生(わせ)」が主体で、約60ヘクタールの農地を借りてソバを栽培する農事組合法人「アースかいだ」は13日から種まきを始め、19日も朝からトラクターを使って土をかき、種をまいていった。長野地方気象台によると、この日の開田高原の最高気温は24・7度で平年並み、最低気温は11・7度と6月下旬並みだった。 作業は28日ごろまで続ける予定で、同法人代表理事の川島良太郎さん(73)は「日中は暑く、朝晩の温度差が大きいほどいいソバができる」と話し、今後の好天に期待していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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