上伊那郡南箕輪村で5日まで3日間、東日本大震災からの復興をテーマに「子ども地球サミット2012in南箕輪村」が開かれた。公募で集まった上伊那、諏訪地方などの小中学生26人が参加。最終日は集大成のコンサートがあり、サミット前に被災地を訪ねた子どもたちが現地の様子を報告。観客約100人と一緒に、09年の同サミットで歌われたオリジナル曲「明日はきっとやってくる」を、支援の願いを込めて歌った。 サミットは同村主催。昨年は震災の影響で休止した。小中学生26人のうち9人は、7月20~22日に岩手県陸前高田市と大槌町を訪問。震災の爪痕が残る街を見たり、被災者の話を聞いたりした。3日から全員で村内に泊まり込み、コンサートに向けて歌や踊りを練習した。 この日は、被災地で子どもらが撮影した写真を見せ、感じたことなどを朗読。同郡箕輪町箕輪西小5年の井口来夢(らいむ)さん(10)は「がれきの山に驚いた。被災地の人に頑張ってほしいと思った」。組曲の歌は約20分で、踊りを交え合唱した。 振り付けを担当した南箕輪中2年の赤堀梓未(あずみ)さん(13)は「震災を人ごとにしてはいけないという思いを、歌を通じて伝えることができた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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