任期満了に伴う上伊那郡宮田村長選は21日投開票され、無所属新人で前副村長の小田切康彦氏(68)=大久保=が、無所属新人で元県議の小原勇氏(64)=町三区=を破り初当選した。同村長選が選挙戦となったのは1983(昭和58)年以来30年ぶりで、投票率は76・69%だった。 小田切氏は6月に副村長を退任し立候補表明。「民間の手法を取り入れ活力のある村をつくる」と訴え、役場のサービス向上や企業誘致による産業振興に力を入れると主張した。子育て支援や高齢者福祉の充実、防災対策の強化も掲げた。村内全11地区に後援会支部を設け、支持を広げた。 小原氏は5月に立候補を表明。35年間の村職員と4年間の県議の経験を前面に、「村民と行政の協働」を掲げたが及ばなかった。 83年の村長選は現職と新人1人が争い、投票率は94・14%だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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