23歳以下の若者がものづくりやサービスの腕を競う第50回技能五輪全国大会は27日午前、松本市の8会場と諏訪市の5会場で本格的に競技が始まった。この日は39職種の競技が行われ、選手たちが日頃培ってきた技術を披露。家族や同僚、地域住民らが応援や見学に訪れ、熱気に包まれた。 松本市のやまびこドームでは、家具、建築大工など6職種を実施。理容では、選手たちがマネキンの髪を紫や緑、オレンジなどの色に染め、独創的な髪形に仕上げていった。初出場でサロン・ド・オクハラ(塩尻市)勤務の五味佐祐美さん(23)=塩尻市広丘高出=は「初めは緊張したが、髪のセットに入ってからは落ち着き、いつもより速いペースでできた。最後まで集中力を保ちたい」と話していた。 選手たちの奮闘を来場者も真剣な表情で見学。同僚2人が冷凍空調技術に出場しているオリオン精工(須坂市)勤務の林涼人さん(20)=須坂市亀倉=は「こういう大会でてきぱきと動けるのは、練習の成果に加え、日々の仕事ぶりも影響していると思う。集中して仕事に取り組む姿勢を見習いたい」と感心していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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