ＮＰＯ法人日本ジオパークネットワーク（東京）は３０日の理事会で、貴重な地形や地質が見られるジオパークの普及と情報交換を目指す来年度全国大会の開催地に「南アルプス（中央構造線エリア）ジオパーク」を選んだ。同ジオパークは伊那市、飯田市、下伊那郡大鹿村、諏訪郡富士見町にまたがり、伊那市の県伊那文化会館が主会場となる予定。大会は、来年の南ア国立公園指定５０周年を記念する主要な催しとなる見通しだ。
理事会は都内であり、同ジオパーク協議会を含む全国３地域が開催アイデアを説明。同ネットワーク理事による投票で開催地を決めた。
同協議会長の白鳥孝伊那市長らは説明で、３０００メートル級の山岳が連なる景観や、地殻変動で年間４ミリもせり上がり続けている「ダイナミックな地球の営み」が感じられる点などをアピール。「山岳と人とジオパーク」との大会コンセプトを発表した。国立公園指定５０周年事業で企画している山岳保全・利用の取り組みと連携させ、「山岳とジオパークの新たな可能性を考える機会にしたい」と訴えた。
開催時期は９月下旬を予定し、関係者が集まる分科会や山岳地域を巡るツアーなどを計画。白鳥会長は説明で「私たちがジオパークに求めているのは教育面の効果。教育は、長い目でみて地域振興の基本と考えている」とも述べた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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ジオパークネット、来年９月に南アルプスで全国大会
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