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火災の上田・浦里小 地元の力集めて運動会

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 火災で校舎など5棟を全焼した上田市浦野の浦里小学校で27日、開校140周年記念の運動会が開かれた。9月22日に予定されていたが、同5日深夜に起きた火災のために延期されていた。燃えてしまった玉入れの籠や綱引きの綱などを近隣の小学校から借り、全児童92人が赤組と白組に分かれて楽しんだ。  リレーや大玉送りでは、グラウンドを力いっぱい走る児童たちに客席から「頑張れ」「いいぞ」と大きな声援が飛んだ。PTAによる綱引きや、PTAと地元住民が参加して踊る「南中(なんちゅう)ソーラン」も会場を沸かせた。  5年生の長女(10)と3年生の次女(8)が出場した近くの会社員関正和さん(49)は「運動会ができると聞いて、子どもたちも『やった』と喜んでいた。火事の直後は落ち込んでいた住民も、団結して運動会を成功させようと頑張ってきたのでうれしい」と笑顔だった。  同校では火災後、校舎などのがれき撤去のために今月10日まではグラウンドが使えず、児童たちは近くの公民館などで運動会の練習をした。焼失した旧管理棟(旧校舎)などがあった敷地の周囲にはロープが張られ、現在も更地のままだ。  住民たちは運動会のためにグラウンドの草取りや石拾いでも協力。滝沢俊明校長は「運動会をやれるのかという気持ちもあったが、いろいろな人の力を借りてできたことに心から感謝したい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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