例年より残雪が多い北アルプス・涸沢の山小屋「涸沢ヒュッテ」(標高約2300メートル)直下の登山道で連日、山小屋の従業員が雪を階段状に整える作業に汗を流している。 作業は「ステップ切り」と呼ばれ、男性従業員の朝の日課。30分ほどかけて、スコップを使い、長さ約100メートルの斜面に階段を作っていく。道幅が狭くなった場所は、チェーンソーで雪を切って取り除き、登山者が歩きやすい幅を確保。作業は例年より1週間ほど長く、8月15日ごろまで続ける見込みという。 ことし4月から同ヒュッテで働く河野孔也(こうや)さん(20)=埼玉県上尾市=は「積もった雪に驚く登山客も多い。ヒュッテまで安全にたどり着けるよう、手伝いができたらいい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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