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新村さんに続く舞踊家を  諏訪市教委が初の創作ダンス教室

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 諏訪市出身の世界的舞踊家新村(にむら)英一さん(1897~1979年)に続く舞踊家の育成を目指そうと、同市教育委員会は4日、ダンス教室「創って遊ぼう!ダンス体験!」を同市湖岸通りのカルチャーホームすわで開いた。ダンスを通じて表現力や想像力も養ってもらおうと初めて企画。諏訪地方の小学生から一般市民まで女性40人余が参加し、体で表現する楽しさを学んだ。  現代舞踊家加藤みや子さん(65)=東京=ら4人が講師を務めた。参加者は音楽に合わせて体を揺らしたり、大きな声を出したりして緊張をほぐした後、少人数の班に分かれて宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を題材にダンスの創作に挑戦。新体操を習っている子どもたちは、とんぼ返りやジャンプも踊りに取り入れ、思い思いに振り付けを考えた。  会場を市文化センターのホールに移し、班ごとに創作ダンスを披露する発表会も開いた。諏訪市城南小学校2年の中世古愛美さん(7)は「詩に合わせて踊りを考えるのが楽しい」と笑顔。同市の諏訪二葉高校2年の河西茉祐(まゆ)さん(16)は「文章を体で表現することに最初は戸惑ったけれど、雨や雪になりきると面白かった」と話していた。  新村さんは生前、日本の後進育成のために私財を出して基金を設立。この基金を基に創設された「ニムラ舞踊賞」の授賞式が毎年、故郷の諏訪市で開かれている。同賞の受賞者でもあり、今回のダンス教室を提案した講師の加藤さんは「遊びの中から、体中で表現する楽しさや、創造する楽しさを育んでほしい」と期待していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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