第95回全国高校野球選手権大会は8日、代表49校が参加して兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式を行い、15日間にわたる球児たちの夏の戦いが幕を開けた。 開会式では、前回優勝の大阪桐蔭(大阪)を先頭に、北から南の順に入場行進。長野県代表で、春夏通じて初の甲子園出場となる上田西は19番目に行進した。 大阪桐蔭の森友哉主将が優勝旗を返還し、日本高校野球連盟の奥島孝康会長は「甲子園はどんな困難にも決してびくともしない勇者を育てる舞台。正々堂々とした熱い戦いを期待しています」と激励した。選手宣誓で、帯広大谷(北北海道)の杉浦大斗主将が「決して諦めず、仲間を信じ、未来を信じ、今より一歩でも前進します」と力強く宣言。東日本大震災で被災した宮城、岩手、福島の3県から球児3人も招待され、入場行進の先導役や始球式のバッテリーを務めた。 開会式を終えた上田西の大塚雅也主将は「大舞台でも緊張することなく、堂々と行進できて楽しかった。いよいよ開幕した。試合が待ち遠しい」と話した。上田西は第4日第1試合(11日午前8時から)で、2年連続4度目出場の木更津総合(千葉)と対戦する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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