県短大(長野市)を四年制化して新設する県立大の基本構想について、管理栄養士養成課程の競合を懸念する松本大(松本市)の同窓会員らが「新県立大学基本構想の見直しを求める会」を発足、署名活動を始めたことが9日分かった。県会9月定例会前に、阿部守一知事と本郷一彦県会議長に構想の見直しを求める文書と共に提出する方針だ。 「求める会」は、松本大同窓会の横山公一会長(73)=松本市=が代表を務め、中野和朗・松本大元学長、宮地良彦・信州大元学長ら10人が呼び掛け人となった。署名に添える文書には、基本構想について「私立大学の経営を圧迫することにつながり、長野県高等教育の活力の低下を招く」と記述。「官が民を圧迫する基本構想は見直すべきだ」としている。 署名は、松商学園短大時代を含めた松本大の同窓会員や、松本大と同じく学校法人松商学園が運営する松商学園高校(松本市)の同窓会員らに協力を要請。約5万通を郵送する予定で、20万人分を目標としている。 横山代表は「母校のためにとの思いで始めた。県立大の管理栄養士養成課程は認められない。新設予定の総合マネジメント学部も、県内の私立大と競合しないような中身にしてほしい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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