標高約2300メートルの北アルプス・涸沢(松本市安曇)で17日、涸沢音楽祭が2日間の日程で始まった。好天の下、松本市を中心に県内外のアマチュア音楽家21人が演奏。300人を超える登山者が涸沢カールに響く音色を楽しんだ。 山小屋「涸沢ヒュッテ」のテラスに設けた特設ステージで、金管楽器のファンファーレが響いて開幕。最初のステージで「穂高よさらば」が演奏されると、登山者も一緒に歌っていた。この日は計4ステージがあった。 神奈川県鎌倉市の大矢貴一君(8)は音楽祭を楽しみに登山したといい「すごい景色と音楽が重なって思い出ができた」。初めて涸沢を訪れ、ビートルズのメドレーに聞き入った東京都台東区の会社員玉川厚子さん(44)は「大自然と音楽でストレスがなくなりました」と喜んでいた。 音楽祭は実行委員会主催でことしで18回目。チューバ奏者で14回目の参加となる北安曇郡池田町の会社員加藤剛さん(40)は「(天気に恵まれ)気分よく演奏でき、お客さんにも楽しんでもらえた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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