松本城に響く合唱のハーモニー　ＳＫＦイベント

　松本市で開催中のサイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本で１７日、市民がつくるＳＫ松本合唱団とＳＫ松本ジュニア合唱団によるコンサート「お城ｄｅハーモニー」が松本城本丸庭園で開かれた。厳しい暑さの中、松本城を訪れた観光客に、涼しげな歌声が贈られた。 　大人たちでつくる松本合唱団は結成１０年、小学生から高校生まででつくるジュニア合唱団は結成２０年の節目を迎えた。コンサートはＳＫＦの関連事業で、合唱で街を盛り上げようと２００４年から続いている。この日は計約１７０人が出演し、武満徹さん作詞作曲の「小さな空」、長野県歌「信濃の国」など十数曲を披露した。 　ＳＫ松本ジュニア合唱団団長の松本深志高校３年伊藤駿（しゅん）君（１８）は「一緒に歌う仲間ができたことが何よりうれしい」と話した。ＳＫ松本合唱団の降旗祥政（よしたか）さん（７８）＝松本市＝は「７０歳を機に始めた。いろんな年代の人たちと歌えて楽しい」と笑顔だった。 　１７日午前は松本城本丸庭園に約２５００人が入場した。千葉県から夫婦で訪れた女性（５４）は「男の子が頑張って歌っている声がすごくきれい」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）