京都府福知山市の花火大会で起きた露店爆発事故を受け、佐久広域連合消防本部(佐久市)や長野市消防局などは20日、管内で同日行われた祭り会場などで露店を巡回し、防火対策などを確認した。今後、秋祭りなども増えるため、県内の他の消防本部も現地指導を強化する方針だ。 北佐久郡軽井沢町の諏訪神社で同日行われた夏季大祭で、佐久広域連合消防本部軽井沢消防署の署員4人が調理などに火を扱う24店を回った。火器類を確認し、周囲に引火する物が無いかや水を入れたバケツがあるかなどをチェック。ガソリンの貯蔵や取り扱い時の注意点を書いた紙を渡した。 佐久地域などの屋台店主約30人が加入する東信イベント組合の加藤明人組合長(76)は「店主に火の取り扱いには気を付けるよう注意した。21日は山梨県の祭りに行くが、主催者から消火器を持って来るよう言われている」と話していた。 長野市消防局職員ら4人はこの日、プロ野球ヤクルト―巨人戦が行われた同市の長野オリンピックスタジアムで、飲食や物販の約40ブースを見て回り、ガソリンの扱い方などを指導した。 同市青木島で飲食店を営み、スポーツイベントなどにも出店している川越康広さん(49)は、ガソリンを燃料に使う発電機2台を使用。福知山市の事故後に古くなっていた携行缶一つを買い替えたといい、「従業員とより気を付けようと確認した」と話した。 他に、飯田広域消防本部は24日に飯田市で開く祭りで見回りを行い、伊那消防署も上伊那郡南箕輪村で同日に開かれる祭り前日の23日に露店への指導を予定している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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