県警生活安全企画課は20日、今年認知した特殊詐欺の被害額が今月19日現在で6億4600万円(106件)に上り、統計を取り始めた2004年以降で年間被害額が最多だった07年の6億4200万円(377件)を上回ったと発表した。 今年の被害を手口別でみると、架空の社債などの購入を持ち掛ける「金融商品など取引名目詐欺」が最多の2億7300万円(34件)。家族や警察官をかたる「オレオレ詐欺」が1億900万円(32件)、身に覚えのないインターネットサイトの利用料などを要求する「架空請求詐欺」が8千万円(20件)と続いた。 県内の特殊詐欺の被害額は07年からいったん減少したものの、11年に増加に転じ=グラフ、1回の被害が多額になる傾向がある。金融機関が1回の振り込みに限度額を設けたこともあり、犯人が直接現金を受け取る手口が目立つようになっている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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