沖縄県南西部の八重山(やえやま)諸島に伝わる民謡を演奏している上田市のグループ「あやぱに」のコンサートが21日、同市真田町長(おさ)の温泉健康施設「真田温泉ふれあいさなだ館」であった。6人のメンバーが三線(さんしん)や太鼓に合わせて歌い、八重山民謡など15曲を披露。温泉やプールに訪れた約50人が手拍子を送った。 花などが色鮮やかに描かれた伝統の染め物「紅型(びんがた)」を模した布で作った服で登場。「ミャーミャー」という猫の鳴き声が歌詞に出てくる「まやぐぁ節」や、畑仕事などの際に男女が歌ったという「安里屋(あさどや)ユンタ」などを伸びやかに歌った。代表の高寺知香(たかてらちか)さん(47)=上田市蒼久保(あおくぼ)=は曲の合間に「三線はニシキヘビの皮が張ってあり、水牛の角で作った爪で弾きます」などと説明した。 同施設は毎月第3水曜日にコンサートなどを開いており、あやぱにの出演は4回目。主婦坂口弘子さん(75)=同市真田町本原=は「生演奏は聞き応えがありますね」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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