茅野市で9月27~29日に開く「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」の上映作品やゲストが決まった。映画監督小津安二郎(1903~63年)の生誕110年に当たる今年は、小津映画の常連俳優だった故・佐田啓二さんの長男で俳優の中井貴一さんなど18人の多彩なゲストを招待。小津監督の「東京物語」(1953年)をはじめ国内外の14本を上映する=表。 同市の蓼科高原で晩年に多くの脚本を執筆した小津監督をしのび、16回目。有志による実行委員会が主催している。今年は、蓼科で小津監督と脚本を共同執筆した脚本家野田高梧(こうご)(1893~1968年)の生誕120年にも当たるとあって、例年に増してゲストや関連行事が多い。 中井さんは29日午後4時半から、茅野市民館での舞台トークに登場する。28日午後2時35分からは同館で、東京物語を下敷きに「東京家族」(2013年)を撮った山田洋次監督と、出演した橋爪功さん、吉行和子さんが舞台トークをする。 このほか、俳優の香川京子さん、川上麻衣子さん、中原丈雄さん、大城英司さん、仁科貴さん、映画監督の成島出さん、矢城潤一さんらが来場予定。自身が出演、監督した映画の上映後に舞台トークをする。映画祭期間中は、JR茅野駅一帯の飲食店でゲストとの交流会やジャズライブなどもある。 映画鑑賞券は1回券千円(前売り800円)で大学生以下200円引き。5枚つづりの回数券(3500円)もある。問い合わせは茅野市観光課(電話0266・72・2101)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧