県内は23日、朝鮮半島から東北地方の南部にかけて延びる前線に向かって、南から湿った空気が流れ込んだため大気の状態が非常に不安定となり、午前中から北部を中心に雷を伴った強い雨が降った地域があった。長野地方気象台は、土砂災害に警戒が必要として同日午前、長野市、大町市、北安曇郡白馬村、小谷村に大雨警報を出した。 同気象台によると、北部は同日明け方から雨が降り始め、東筑摩郡麻績村の聖高原では、午前10時までの1時間降水量が8月の観測史上最大となる35・5ミリを記録。佐久市の岩村田、小田井などの一部では午前9時45分、計約5500戸が1分間ほど停電した。中部電力佐久営業所が、落雷の影響によるものとみて調べている。 23日は一日中、ところにより激しい雨となり、24日正午までの24時間に予想される降水量は多い所で北部80ミリ、中南部60ミリ。北部と乗鞍上高地地域の多い所では、1時間に40ミリの激しい雨が降る所もある見込み。24日は前線が本州付近を南下するため、昼前までは雨が降るという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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