下伊那郡松川町の松川高校にニュージーランドから留学している2年生のハリソン・ギブ―ファムイナ君(17)が30日、同校の3年生30人と一緒に調理実習をし、切り口が花柄に見える「花巻すし」の作り方を学んだ。和気あいあいとした雰囲気の中で日本の食文化に触れた。 生徒たちはのりの上に酢飯を広げた後、かんぴょうやホウレンソウ、たくあんを載せ、花の形になるように桜でんぶを交ぜた酢飯も盛った。これを巻いて包丁で切ると、きれいに花柄の模様が現れた。 ハリソン君も、管理栄養士の竹下則子さん(44)=松川町大島=らの助言を受けながら挑戦。「のりを巻くのが難しかったけれど、とても楽しかった」と喜んでいた。生徒たちは作りたてを味わい、残った分は持ち帰った。 この日は飯田市産のコメと上伊那産のホウレンソウを使用。竹下さんは「生徒たちには地元食材の大切さも感じてほしい」と話していた。 ハリソン君は8月から町内でホームステイしている。調理実習は3年生の選択科目だが、担当教諭がハリソン君に受講を勧めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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