東京都内の若者らが塩尻市内の観光産業や地場産業に携わる人たちを訪れて交流するツアーが31日、2日間の日程で始まった。塩尻商工会議所と都内のNPO法人「シブヤ大学」の共同企画で、塩尻の「人」の魅力を首都圏に発信し、誘客につなげる狙い。20~30代を中心とした24人が参加。初日は奈良井宿やワイン用のブドウ畑、ギター工場を訪れた。 国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている奈良井宿では、約220年間続く旅館を経営する永井裕さん(43)と面会。永井さんは「旅館修繕費などは全て自費だが、先祖が残してくれた宿なので、できる限り続けたい」と強調。東京都町田市から訪れた長島知之さん(35)は「住んでいる人の生の声を聞いて、また違った長野県の魅力が味わえた」と話していた。 一行は、東京・渋谷で、住民が講師となる無料の講座を開いているシブヤ大学の受講者たち。同商議所は「出会った人のファンになってもらって、塩尻をまた訪れてほしい」と話している。1日は木工作家ら2人から話を聞く。(長野県、信濃毎日新聞社)
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