県が独自に制定を目指している「山の日」について、県が7月第4日曜日とする方向で調整していることが30日、分かった。県の有識者懇話会は、国民の祝日「海の日」の7月第3月曜日を山の日の候補日の一つとし、7月下旬から8月上旬に設けるとの意見書を9月3日に県に提出する。県側は、意見書の内容を踏まえ、最終判断する。 名称は、懇話会で推す声が多かった「信州山の日」とする方向。 8月1日の懇話会では、海の日と県の山の日を同じ日にする長所として、祝日のため親子そろってさまざまな取り組みに参加しやすい点が挙げられた。一方、海の日は梅雨が明け切らない年もあり、登山に適さないとの指摘もあった。 県は、海の日より遅らせることで県内小中学校が夏休みに入るメリットもあり、各種イベントに子どもたちが参加しやすいとみている。また、海の日と山の日を同日にすることについては、国民の祝日として山の日制定を目指す超党派の国会議員連盟内に異論があるという。 阿部守一知事はこれまでの取材に対し「有識者の声を把握して考えないといけないが、ストレートに海の日と同じ日がいいのか十分検討する必要がある」としていた。 県は、山の日を中心に前後1週間程度、登山をはじめ関連イベントを集中的に企画し、信州の山の魅力を発信する機会としたい考えだ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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