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しなの鉄道坂城駅で列車接触事故 17本運休、1万人に影響

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 3日午前0時4分ごろ、埴科郡坂城町坂城のしなの鉄道坂城駅構内で、長野午後11時33分発上田行き上り普通列車(3両編成、乗客21人、乗員2人)が、本線に合流する引き込み線に停車していた工事用車両(2両)と接触し、非常停車した。千曲署などによると、はずみで工事用車両が脱線したが、現時点で乗客乗員に目立ったけがは確認されていない。同署と県警捜査1課は業務上過失往来危険の疑いで調べている。  第三セクターしなの鉄道(上田市)によると、1997年の開業以来、車両同士の接触事故が起きたのは初めて。国土交通省は運輸安全委員会による調査が必要か検討している。  現場は、同駅ホームから約60メートル上田方面寄り。上り線から見て左側に引き込み線がある。同署などによると、普通列車は上田駅行きの最終で、坂城駅を発車して1分後に事故が発生。工事用車両は本線と引き込み線の合流点付近に本線側にはみ出すように停車しており、普通列車が接触したらしい。同署などは接触した原因を調べている。  同署などによると、事故当時、工事用車両は無人で、近くにしなの鉄道の協力会社の作業員2人がいた。普通列車が本線を通過した後、屋代―篠ノ井間での保線作業に向かう予定だったという。  しなの鉄道によると、事故後、普通列車に乗っていた乗客21人のうち1人が非常停車の際にひざの痛みを訴えた。乗客は坂城駅のホームに歩いて向かい、降車予定駅まで同社が用意したタクシーで帰宅した。  事故の影響で引き込み線の一部がゆがむなどし、現場の復旧作業は3日午前9時45分ごろまで続いた。作業後、現場付近で徐行での運転を再開。戸倉―上田間で運転を見合わせ、上下の列車計17本が運休、部分運休。約1万人に影響が出た。同社は、同区間でバス代行運転を実施した。東御清翔高校(東御市)は全校生徒327人のうち182人がしなの鉄道で通学しており、この日を休校とした。  同社の山田隆専務は「多くのお客様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ない。早急に原因を究明し、適切に対応したい」と話している。  県内では1996年11月、JR長野駅構内で、特急あさまと回送列車が衝突し、乗客がけがをする事故があった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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