長野市長選への出馬を検討していた長野市議の小泉一真氏(47)=西和田=は5日、市議会9月定例会の本会議終了後、「今の市政を変えていかなければならないという立場から決断した」と述べ、無所属で立候補する意向を示した。7日に街頭で決意を正式表明するとしている。 小泉氏は同市出身。早稲田大学中退後、県職員などを経て、2011年市議選に出馬し初当選した。8月に市議会会派「改革ながの」を離れ無所属となった。市議の辞職願は出さず、市長選出馬による自動失職になると説明。その場合、市長選と同日程の市議補選は当初の欠員定数1のまま行われる。 小泉氏は、5日の本会議で鷲沢正一市長が説明した進退に関する発言を「市民の意向を顧みるのではなく、選挙をコントロールするという政治的意図に基づいている」と批判。「市長の発言を聞いて出馬の意向を固めた」と述べた。具体的な政策は今後、形にして公表するとした上で、「市民参加の市政に尽きる。市役所の力を引き出すリーダーシップが求められている」とした。現段階で政党や団体等の支援を求める予定はないとしている。 同市長選では、高島氏のほか、元県林務部参事の河合博氏(64)、会社役員橋本将之(まさゆき)氏(33)の新人3人が立候補を表明。会社役員の松橋達生氏(48)、民間シンクタンク主席研究員の若狭清史氏(33)らが出馬を検討している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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