任期満了に伴う１０月２０日告示、２７日投開票の長野市長選で、長野商工会議所会頭の加藤久雄氏（７０）＝東町＝が、無所属で立候補する意向を関係者に伝えたことが１２日、分かった。周辺と最終調整して正式表明する見通しだ。
加藤氏は長野市出身。早稲田大卒業後、建設資材販売などを手掛ける家業の本久（長野市）に入社。現在はホテルなど系列企業の持ち株会社本久ホールディングス（同）会長。２００７年１１月に長野商議所会頭に就任し、２期目。県商工会議所連合会長、県体育協会理事長も務める。
加藤氏は鷲沢正一市長の後援会長で、現市政を転換させない立場で出馬の可能性を模索。鷲沢氏の進退が決まらないため今月２日の長野商議所正副会頭会議で会頭続投要請を受諾し、「今のところ（出馬は）考えていない」としていた。その後、鷲沢氏が７日に引退の意向を示し、企業経営者らの間で加藤氏を推す動きが活発化。同商議所の常議員、長野商店会連合会、市民団体などから出馬を要請されていた。
自民党県連や民主党県連内でも推す声がある。政党や各種団体との協力については今後検討するとみられる。
同市長選では、元県林務部参事の河合博氏（６４）、会社役員の橋本将之（まさゆき）氏（３３）、元県議の高島陽子氏（４５）、市議の小泉一真氏（４７）の無所属新人４氏が立候補を正式に表明している。（長野県、信濃毎日新聞社）
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加藤氏、出馬の意向 １０月投開票の長野市長選
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