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漂泊の俳人・井月のイメージ表現 伊那市でファッションショー

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 幕末から明治期に伊那谷を放浪した俳人井上井月(せいげつ)を自由にイメージした「キャラクターファッションショー」が21日、伊那市中心市街地の広場で開かれた。4人が衣装や小物、動きを工夫して漂泊の俳人を表現。14日に始まった第1回「千両千両井月さんまつり」の終幕を飾った。  まつりの実行委員会が出演者を募った。女性2人は和服や、映画「ほかいびと伊那の井月」で使われた衣装で華やかに演出。井月は長岡藩(現新潟県長岡市など)の元藩士だったとされ、男性2人は筆を剣のように振って句をしたためたり、唐傘を差したりして渋く決めた。  井月は好きな酒を振る舞われると、「千両、千両」と口にしたと伝わる。酒を入れるひょうたんは欠かせない小物。駒ケ根市を拠点とする劇団「サムライナッツ」の団員で高校2年の熊谷魁人(かいと)君(17)=上伊那郡南箕輪村=は、帽子に黒縁眼鏡をかけ、和服の似合う現代の「着物男子」になった井月をイメージしたといい、「自分なりに演じられた」と話していた。  この日はまつりの主要行事、第22回信州伊那井月俳句大会も開催。高校・一般の事前投句1536句から、太谷米子さん(松本市)の「ゐるはずもなき母のゐて夕桜」が井月俳句大賞に選ばれた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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